—ふくぎじょかしつらい— 源氏物語絵巻 宿木三による

2008年 立体ギャラリー射手座

 古来から洞窟は母胎と見なされ、問題を抱えた心身を癒し、再生する場でもあり、やがてそれは宗教儀礼の空間となります。“伏羲女か”は中国古代神話に出てくる夫婦もしくは兄妹の天地創造神で、単独の“女か”には、壊れた天地を補修する伝説も残っています。

 今回の作品は「国宝源氏物語絵巻」の絵のひとつ「宿木三」による、いわば “見立て伏羲女か” です。ところが、「宿木三」の画中人物である匂宮と中君の二人の関係は蜜月ならぬすき間風夫婦。 ここでは様々な問題を抱えた世界を象徴しています。また、中君は懐妊中であり、それは“再生”や“修復”への希望とみることも出来るでしょう。

 展覧会は地下の展示空間を洞窟と見立て、来場者に伏羲女かの持物である天空(円)を描くコンパスと、大地(四角)を描く曲尺を使い、 新しい世界のプランを描いてもらう参加型の展示としました。描かれたプランは側壁に貼られ、会場内を荘厳(しょうごん)してゆきます。





パネルサイズ120cm×360cm 2008年


 




オブジェ:麻布、アクリル絵具によるスクリーンプリント、箔、ロールした雲肌麻紙






絵画:木製パネル、麻紙、麻布、水干・アクリル絵具によるスクリーンプリント、砂子、膠、顔料、鏡








<http://blogs.yahoo.co.jp/sugafuto/35690613.html>

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