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"Eva" 2002年 京都市美術館別館
像高2090㎜ 麻布、アクリル絵具によるシルクスクリーンプリント、銀箔、A4サイズ用紙92枚に水彩
菩薩、中でも最もポピュラーな観音菩薩は男性の尊格でありながら、水と生命の象徴である女神と関係の深い蓮華や水瓶を手に持ち、また中国では民間信仰の女神と結びついて女性の変化身となり現れます。本来、男性優位の宗教のひとつである仏教のメインキャラクターが、その成り立ちから展開に到るまで女神と関わりが深いことは、菩薩を構成単位とした造形がこういう作品として実を結ぶことと無関係ではないかもしれません。
昨年の、宗教的偶像と現代の大衆消費社会の商品をフェティッシュという共通項で結び付けるアイデアは、ここでも引き継がれます。例えば“Eva”はブライダルショップのショウウィンドウの衣装と、胴体に無数の化仏を現わしたクメール彫刻の観音からインスパイアされています。また、コスチューム的な形体でありながら、手足のない胴体部だけの身体像でもあるその造形感覚は、土偶をも連想させます。


"Lilith" 2002年 京都市美術館別館
800㎜×800㎜の木枠を3900㎜の高さに設置 麻布、アクリル絵具によるシルクスクリーンプリント、箔

"Forbidden Fruit" 2002年 京都市美術館別館
530×285×260㎜ 麻布、アクリル絵具によるシルクスクリーンプリント、銀箔